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自然科学研究機構 基礎生物学研究所 研究Discovery Saga
2025年9月18日

水中でバランスを保つ秘密

~成魚が体をわずかに曲げて姿勢を保つメカニズムを発見~

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
工学
【Sagaキーワード】
トルク/姿勢制御/制御システム

2025.09.18 自然科学研究機構 基礎生物学研究所
自然科学研究機構 生命創成探究センター
総合研究大学院大学  

概要

基礎生物学研究所/自然科学研究機構 生命創成探究センター/総合研究大学院大学の永岡良太 大学院生、東島 眞一 教授、谷本 昌志 助教らの研究グループは、成魚のゼブラフィッシュが一見じっとしているように見えるときでも、転倒せずに姿勢を保つしくみを明らかにしました。魚は体が少し傾いたときに体をわずかに曲げることで、体内の浮き袋(鰾:うきぶくろ)の相対的な位置を変え、元の姿勢に戻るための復元トルクを生み出して姿勢を維持していることがわかりました(図1)。この発見は、魚類の巧妙な姿勢制御システムの理解を深める重要な成果で、iScience誌に掲載されました。



図1.研究の概要
ゼブラフィッシュ成魚は、左右(ロール)方向に体が傾くと上側になる体側へ体を曲げる。この際、浮き袋(空気で満たされ密度が極めて低い)の体全体に対する相対位置が移動し、重力と浮力の作用軸がずれることで姿勢復元トルクが発生して姿勢回復する。
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