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高知大学 研究Discovery Saga
2025年9月1日

医学部医学科皮膚科学講座の高石樹朗助教、佐野栄紀名誉教授らの研究グループの研究成果が、国際的な皮膚科学の専門誌「Journal of Investigative Dermatology」に掲載されました

皮膚の健康を支える新しい遺伝子『AHED』を発見 ― がん治療への応用にも期待 ―

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
生物学医歯薬学
【Sagaキーワード】
遺伝情報/造血細胞/mRNA/がん細胞/がん治療/スプライシング/マウス/血液/遺伝子/造血

公開日 2025年9月1日

概要

医学部医学科皮膚科学講座の高石樹朗助教、佐野栄紀名誉教授らの研究グループの研究成果が、国際的な皮膚科学の専門誌「Journal of Investigative Dermatology」に掲載されました。
 研究グループはこれまでに、大阪大学の横田貴史招聘教授および竹田潤二招聘教授らとの共同研究を通じて、血液のもとになる「造血細胞」の成長に欠かせない新しい遺伝子を発見し、「AHED」と名付け、国際誌「Nature Communications」に報告しています(Nakai R. et al., 2024)。
 本研究では、このAHEDが皮膚の表面を構成する「表皮」においてどのような働きをしているのかを調べました。表皮でAHEDが働かないようにしたマウスを用いたところ、細胞の増える力が弱まり、皮膚の構造や機能に大きな障害が起こることが分かりました。これは、AHEDが血液の細胞だけでなく、皮膚の細胞にとっても大切な遺伝子であることを示しています。さらに、本研究により、AHEDが「mRNAのスプライシング」という細胞の遺伝情報の処理に関わる分子であることも初めて明らかになりました。
 今後、この仕組みががん細胞でどのように働いているかを解明することで、新しいがん治療法の開発につながる可能性が期待されます。
 

論文情報

論文名:A Newly Identified Spliceosomal Protein AHED Is Essential for Homeostasis of the Epidermis
著者:Mikiro Takaishi , Tatsushi Ishimoto , Sayo Kataoka , Ken-Ichi Yagyu , Keiko Morisawa , Sonoko Kinjo , Kazuho Ikeo , Shohei Noma , Chitose Takahashi , Yasushi Okazaki , Masahiro Tokunaga , Chikara Kokubu , Junji Takeda , Shigetoshi Sano
論文URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39978585/
 
【関連論文情報】
論文名:A newly identified gene Ahed plays essential roles in murine haematopoiesis
論文URL:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38918373/
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