[Top page] [日刊 研究最前線 知尋] [Discovery Saga総合案内] [大学別アーカイブス] [Discovery Saga会員のご案内] [産学連携のご案内] [会社概要] [お問い合わせ]

信州大学 研究Discovery Saga
2025年8月5日

秋山佳丈教授が Society for Cryobiology(国際低温生物工学会)Arthur W. Rowe Best Paper Award を受賞

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
生物学工学農学医歯薬学
【Sagaキーワード】
浸透圧/生物工学/ロボット/トレハロース/マウス

公開日

概要

繊維学部 機械・ロボット学科バイオエンジニアリングコースの秋山佳丈研究室の論文が、Society for Cryobiology(国際低温生物工学会) において、Arthur W. Rowe Best Paper Award(最優秀論文賞) を受賞しました。著者は、瀧川智菜(掲載当時 修士課程2年、現在 修了)、渡部広機(掲載当時博士3年、現在 特任助教)、秋山佳丈(教授)の3名です。
本賞は、同学会の公式学術誌 Cryobiology に2024年に掲載された論文の中から、最も優れた研究成果に贈られるものです。


左:Society of Cryobiology会長Allison Hubel教授 中央:秋山教授 右:cryobiology編集長Janet A. W. Elliott教授

受賞題目:Disaccharide-assisted inkjet freezing for improved cell viability
研究概要:本研究では、マウス繊維芽細胞のインクジェット超瞬間凍結において、二種類の非透過性二糖類(トレハロースおよびスクロース)の添加効果を評価した。70 pL液滴では、いずれの糖も0.57 M(血漿浸透圧の約2倍)で最大90%以上の細胞生存率を示したが、それ以上の濃度では脱水による障害により生存率が低下した。また、トレハロース濃度と液滴サイズの関係を解析した結果、細胞内氷晶の形成は最大液滴サイズ(450 pL)でも0.57 M未満で抑制可能である一方、細胞外氷晶の抑制には最小液滴サイズ(70 pL)でも0.57 M近くが必要であることが示された。これにより、細胞外氷晶の抑制がインクジェット凍結における生存率向上の鍵であることが明らかとなった。
Disaccharide-assisted inkjet freezing for improved cell viability, Tomona Takigawa, Hiroki Watanabe, Yoshitake Akiyama,Cryobiology 116 (2024): 104932. doi:10.1016/j.cryobiol.2024.104932