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横浜市立大学 研究Discovery Saga
2025年7月14日

大学院生 中村菜緒さんらが筆頭著者の論文が「Structure」に掲載! さらに第9回北陸エピジェネティクス研究会で学生優秀発表賞を受賞!

クライオ電子顕微鏡単粒子解析で脱ユビキチン化酵素USP7の活性化に伴う構造変化を可視化

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
生物学工学農学医歯薬学
【持続可能な開発目標(SDGs)】
【Sagaキーワード】
脱ユビキチン化酵素/持続可能/持続可能な開発/電子顕微鏡/キチン/クライオ電子顕微鏡/細胞運命/Dnmt1/DNAメチル化/メチル化/ユビキチン/ユビキチン化/構造生物学/構造変化/動的構造
2025.07.14
TOPICS
学生の活躍
理学部

概要

生命医科学研究科 博士前期課程2年(構造生物学研究室・エピジェネティクス構造生命科学)の中村 菜緒さんと、同研究科の博士前期課程を修了した吉見 早恵さんらの研究グループは、細胞運命を決定するDNAメチル化の制御で働く脱ユビキチン化酵素USP7の活性化に伴う構造変化をクライオ電子顕微鏡単粒子法で明らかにしました。その研究成果が、Cell Press誌「Structure」に掲載されました。
また、2025年6月18日(水)に福井県民ホールで開催された第9回北陸エピジェネティクス研究会にて中村 菜緒さんが本成果(Cryo-EMによる動的構造変化の可視化:USP7はDNMT1と相互作用した状態で活性化する)について発表し、学生優秀発表賞を受賞しました。


中村菜緒さん 筆頭著者
生命医科学研究科
構造生物学研究室・エピジェネティクス構造生命科学
博士前期課程2年中村 菜緒なかむ なおさん
2022年度博士前期課程修了吉見 早恵よしみ さえさん

指導教員
生命医科学研究科
有田 恭平教授
(構造生物学研究室・エピジェネティクス構造生命科学)
論文タイトル
Structures of USP7 in active and inactive states bound to DNMT1 revealed by cryo-EM
(日本語訳:活性化するUSP7の構造変化をクライオEMで捉える~不活性化の時は開き、活性化の時は“シュッ”と閉じる~)

論文情報
著者:Nao Nakamura†, Sae Yoshimi†, Amika Kikuchi, Hiroki Onoda, Satomi Kori, Makoto Nakanishi, Atsuya Nishiyama, Kyohei Arita
† Equal contribution
掲載雑誌:Structure
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0969212625002217

論文内容
詳細はこちらをご覧ください。
2025年7月9日プレスリリース「活性化するUSP7の構造変化をクライオEMで捉える~不活性化の時は開き、活性化の時は“シュッ”と閉じる~」
https://www.yokohama-cu.ac.jp/res-portal/news/20250711arita.html
中村さんのコメント
このたび、「Structure」に論文が採択され、大変光栄に思います。投稿から1年、さまざまな困難を乗り越えて、アクセプトに至りました。また、本研究成果を北陸エピジェネティクス研究会で口頭発表し、学生優秀発表賞を受賞できました。初めての学会での口頭発表ということで緊張もありましたが、発表前日の論文アクセプトが支えとなり、自信を持って発表に挑むことができました。多くの発表者のなかで賞を頂けたことを、心より嬉しく思っています。
今回の成果は、日頃からご指導いただいている有田先生や構造生物学研究室の皆様、ご協力いただいた多くの方々のおかげです。吉見さんや菊地さんをはじめとした、気軽に相談できる先輩や後輩に何度も助けられました。この場をお借りして、深く感謝申し上げます。
現在取り組んでいる新しいテーマでも成果が出せるよう、今後も日々精進してまいります。


吉見さんのコメント
USP7の構造変化を初めて捉えることができたのは、修士課程修了直前のことでした。学部生の頃から長期にわたり取り組んできた研究テーマであったため、構造が明らかになった瞬間の高揚感は非常に大きく、今でも鮮明に記憶しています。
それから2年が経ち、こうしてその成果が論文として世に出ることを、大変嬉しく思います。この研究をさらに深め、論文化まで導いてくださった中村さんの粘り強い努力と、有田先生の温かく力強いご指導に、心より感謝申し上げます。
中村さん、学生優秀発表賞の受賞おめでとうございます!
今後の中村さんのご活躍と、有田研究室のますますの発展を心から応援しております。


指導教員 有田 恭平教授のコメント
中村さん、吉見さんおめでとう!!!
この研究は、卒業生の吉見さんがスタートを切り、道中にいろいろ発生したトラブルを、中村さんが地道な努力で乗り越えて、論文化にたどり着きました。時間はかかりましたが、その分、世に出たときの喜びはひとしおでした。
中村さんはさらに、この研究成果を非常にわかりやすくまとめて学会で発表し、ハイレベルな発表が飛び交う今年の北陸エピジェネティクス研究会(日本エピジェネティクス研究会との合同開催)で、見事に学生優秀発表賞を受賞しました! 博士課程の学生も含めての受賞なので、素晴らしい成果だと思います。修士課程の間に、さらに楽しんで研究をして、活躍されることを期待してます!
生命医学研究科 有田研究室(構造生物学研究室 エピジェネティクス構造生命科学)