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信州大学 研究Discovery Saga
2025年6月25日

冨澤 錬助教が2025年繊維学会年次大会にて奨励賞を受賞

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
数物系科学化学工学
【Sagaキーワード】
臨界点/エステル/ポリエステル/樹脂/感性工学/結晶化

トピックス

公開日

概要

2025年6月11日 (水)~13日 (金)に大タワーホール船堀にて開催された2025年繊維学会年次大会にて、先進繊維・感性工学科の冨澤錬助教が奨励賞を受賞しました。
この賞は、繊維科学もしくは繊維技術全般について優秀な研究を行い、今後も継続して活躍が期待できる新進気鋭の研究者(本会会員)に授与されます。
受賞題目:配向結晶化挙動の定量解析から推定したポリエステル繊維の強度発現メカニズムに関する研究
研究概要:ポリエステル(PET)繊維の強度が主に発現される延伸工程中で、配向誘起結晶化に先立って外力を負担する配向分子鎖の"量と伸び"を見積もり、完成糸の強度と対応付けた。これによりPET繊維の場合には、分子量分布のうち一定の臨界分子量以上の長さを持つ分子鎖が主として外力を負担している可能性が示唆された。さらに、上記の臨界分子量以上の長さを持つ分子鎖を効率的に引き延ばすためには、樹脂の平均分子量に応じて一定の臨界応力以上の延伸応力を加えることが必要であることも示すことができた。この臨界条件よりも高い分子量、高い延伸応力で製造された繊維が、結果的に高強度になることを確認することで、これらの臨界点を繊維製造時の開発指針として工業的に役立てることができた。