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千葉大学 研究Discovery Saga
2025年6月3日

肝脂肪滴中のコレステロールが脂肪肝の進行を引き起こす鍵を握ることを解明

~新たな治療戦略として注目される「肝脂肪滴コレステロール」の抑制~

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
複合領域医歯薬学
【Sagaキーワード】
産学連携/肝炎/細胞膜/ホルモン/コレステロール/脂質/脂肪肝/線維化/糖尿病

2025年06月03日
研究・産学連携

概要

千葉大学大学院医学研究院の佐久間一基特任准教授、大学院医学研究院/災害治療学研究所の田中知明教授、イェール大学医学部のGerald I. Shulman教授らの国際共同研究チームは、肝臓脂肪滴注1)に蓄積するコレステロール注2)が、代謝機能障害関連脂肪肝炎(Metabolic dysfunction-associated steatohepatitis: MASH)の炎症や線維化を引き起こすことを明らかにしました。さらにコエンザイムA合成酵素 (Coasy) を抑制することで、このコレステロールの蓄積が減少し、MASHの進行も抑えられることが確認されました。本研究はコエンザイムA合成酵素をターゲットとした治療法の開発につながる可能性が期待されます。
 本研究成果は、米国科学アカデミー紀要 PNASに2025年5月6日にオンライン公開されました。
注1)脂肪滴:細胞内に存在する、脂質を貯蔵するための構造。中性脂肪やコレステロールなどが蓄積され、エネルギー源として使われる一方、過剰な脂肪滴は肝炎や糖尿病などの病態を引き起こす原因となることがある。
注2)コレステロール:細胞膜やホルモンの材料となる脂質の一種。体に必要な物質だが、肝臓内で過剰に蓄積すると、炎症や組織の障害を引き起こすことがある。本研究では、脂肪滴の中に蓄積されたコレステロールが肝炎や線維化を誘導する因子であることが示された。








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