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富山大学 研究Discovery Saga
2025年5月22日

地球内部の水・マグマをとらえ、地震や火山の仕組みに迫る

――地震波と電気伝導度の統合解析による東北地方の地下イメージング――

【注目の成果:共同研究・産学連携のためのチェックポイント】
マグマや水の分布・圧力のマッピングを広域的に展開することで、火山噴火や地震発生のポテンシャル・中長期評価、ひいては減災への貢献が期待
【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
複合領域環境学数物系科学工学農学
【Sagaキーワード】
不確実性/デザイン学/空間分布/火山噴火/水溶液/マグマ/火山活動/玄武岩/地球内部/地震波/地震波速度/電気伝導度/都市デザイン/電気伝導/マッピング/東北地方

発表のポイント

・地震や火山活動に重要な役割を果たす「地球内部の水・マグマ」の3Dマッピングに成功し、どこにどれだけ存在するのかを、地震、火山、温泉との位置関係とともにイメージングした。
・東北地方中央部の地下40㎞までの領域では、火山・非火山地域を問わずマグマが深部に広く分布すること、またそのマグマから水が放出され、高い流体圧により地震を誘起していることなど、マグマ―水―地震の関連性がはじめて具体的に明らかとなった。
・マグマや水の分布・圧力のマッピングを広域的に展開することで、火山噴火や地震発生のポテンシャル・中長期評価、ひいては減災への貢献が期待される。

概要

 東京大学地震研究所の岩森教授らの研究グループは、地震や火山活動に重要な役割を果たす「地球内部の水・マグマ」の3Dマッピング に成功し、マグマ―水―地震の関連性を明らかにしました。
 本研究では、東北地方中央部における地震波と電気伝導度の稠密観測および統合解析に基づき、水(ここでは、「地下深部の水溶液流体」の略称として用いる)と玄武岩質マグマ、安山岩質マグマの識別・定量的マッピングに初めて成功しました。これまでの研究は、地震波速度または電気伝導度のいずれか、あるいは両者の定性的組み合わせに基づいていたため、水・マグマの量や種類の推定に大きな不確実性がありました。本研究の統合解析により、地下40㎞までの領域で、これまで推定が難しかった地下の状態(岩質と水・マグマの種類、量比、水・マグマの連結度などの空間分布)をより高い確度でマッピングすることができました。今後、同様のマッピングを広域的に進めることで、火山噴火や地震発生の中長期評価、ひいては減災に役立つことが期待されます。


研究内容の詳細

地球内部の水・マグマをとらえ、地震や火山の仕組みに迫る――地震波と電気伝導度の統合解析による東北地方の地下イメージング―― [PDF, 1MB]

論文情報

論文名

Geofluid mapping reveals the connection between magmas, fluids, and earthquakes

著者

Hikaru Iwamori*, Yasuo Ogawa, Tomomi Okada, Tohru Watanabe, Hitomi Nakamura, Tatsu Kuwatani, Kenji Nagata, Atsushi Suzuki, Masahiro Ichiki
*:責任著者

掲載誌

Communications Earth & Environment

DOI

https://doi.org/10.1038/s43247-025-02351-9

問い合わせ先

富山大学学術研究部都市デザイン学系
教授 渡邊 了

TEL: 076-445-6650
E-mail: