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岡山大学 研究Discovery Saga
2025年2月27日

船舶に固着して燃費の悪化を引き起こすフジツボに対する新たな付着阻害剤を発見!

~毒性を示さない環境に優しい防汚塗料の開発に期待~

【産学連携対象 全学共通分野 Discovery Saga】
環境学工学医歯薬学
【Sagaキーワード】
海洋/アミン/ポリアミン/阻害剤

2025年02月27日


岡山大学
兵庫県立大学
兵庫県立人と自然の博物館

発表のポイント

  • 毒性を示さない新たな付着阻害剤の開発が世界中で求められています。
  • 有機化合物であるザイレミンおよびその関連化合物が、フジツボの付着を阻害する効果を持ち、かつ毒性を示さないことを発見しました。
  • 生物や環境に優しい新たな防汚塗料の開発が期待されます。

  •  岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域(理)の髙村浩由准教授、門田功教授、岡山大学異分野基礎科学研究所の田中健太助教、兵庫県立大学自然・環境科学研究所の頼末武史准教授(兼 兵庫県立人と自然の博物館 主任研究員)らの研究グループは、有機化合物であるザイレミンがフジツボの付着を阻害する効果を持つことを発見しました。本研究成果は、2025年2月7日に学術誌「Chemistry & Biodiversity」のオンライン版に掲載されました。
     付着生物は海洋産業界において多大は被害を及ぼすことから、汚損生物と呼ばれています。これら付着生物による被害の防止は、解決すべき社会的課題の1つです。今回、合成したザイレミンおよびその関連化合物が、タテジマフジツボの付着を阻害する効果を持ち、かつ毒性を示さないことを発見しました。今後、これらの化合物を用いることで、効果的で安全な生物や環境に優しい新たな防汚塗料が開発されることが期待されます。
    ◆研究者からひとこと
    こんなに小さな化合物がフジツボの付着を阻害する効果を持つことに、正直驚きました。これからは防汚塗料の開発に取り組み、生物付着の問題解決に貢献したいと考えています。
    髙村准教授


    ■論文情報
    論 文 名:Antifouling Activity of Xylemin, Its Structural Analogs, and Related Polyamines
    邦題名「ザイレミン、その構造類縁体、および関連ポリアミンの付着阻害活性」
    掲 載 紙:Chemistry & Biodiversity
    著  者:Hiroyoshi Takamura, Takefumi Yorisue, Kenta Tanaka, Isao Kadota
    D O I:10.1002/cbdv.202403213
    U R L:https://doi.org/10.1002/cbdv.202403213

    ■研究資金
     本研究は、独立行政法人日本学術振興会「科学研究費助成事業」JP21H01938、JP23K21115(研究代表:髙村浩由)、JP20K15576(研究代表:頼末武史)、公益財団法人JKA「競輪」2024M-570(研究代表:髙村浩由)の支援を受けて実施しました。

    <詳しい研究内容について>
    船舶に固着して燃費の悪化を引き起こすフジツボに対する新たな付着阻害剤を発見!~毒性を示さない環境に優しい防汚塗料の開発に期待~


    <お問い合わせ>
    岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域(理)
    准教授髙村 浩由
    (電話番号)086-251-7839